こういう事を考えてかいていました系ポエム以下　
（ポエム？何？＾＾まあ個人的脳内設定というか脳内補完的なあれですすいません…）

なんていうかつまり
こういうシチュエーションが好き！＾＾
なのでしたふへ！！（えーー）

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おや。何だそれは。もしかして泣いているのか。
ふふ、ああ酷い顔だ本当に…。
似合わぬ笑い顔の方が恐らく幾分かはましだな。
ああ、あの高慢なギースの醜い笑い顔より酷いぞ今の卿のつらは。
ふふ、そうだあのギースよりもだ。

しかしどうせ見せるならもっと前に見せて欲しかったものだな。
ああ、そうだ、私は一度卿の泣き面を拝んでやりたかったのよ。
何においてもそつ無くすました卿の泣き面をな。
ふふ、そうだ。私は卿を嫌っていたからな。
卿も知っていただろう？　なあ？　ふふふ。

何？　私の笑い顔？　そうか？　初めて見るか？
そうかも知れんな…　え？　そんなに嬉しそうか？
かも知れんな。ああ、嬉しいとも。嬉しいぞ。私は。
こんなに早く卿の泣き面が拝めるとはな。
ああ、ふふふ、今の私は素直だ。自然に顔が笑う。ここでは何のてらいも無く。

何故また泣く？
ラーサー様を守り抜くお役目はあの胡散臭い卿の兄とやらに任せて来たのだろう？
気に入らんが、まあ、これからの道を違えるような真似だけはすまい。
そもそも、ラーサー様ご自身のご希望であるなら私には何も不満など。
卿もそれについて何も思い残すことはあるまい。

何故まだ泣く？
……？　私がやっぱり死んでいたからだって？
…何を言っているのだ？　卿は全て見ていたではないか？
ここで会うとはそういうことだと今気付いたって？　今にか？
馬鹿だな。卿は本当に。ああ、ばかだ。

大体、自分も死んでいるのだぞ？
嘆くのなら、そちらの方を嘆けば良いだろう。
自分は死んで私は生きていれば良かったとでも？　…その筈だっただと？
見ていたくせに、…では看取られた私は何だったのだ？　全く、何を無茶な…。
ああ、本当に馬鹿だ。おかしいとは思っていたが、ここまでとはな。

ああ、でも多分、私は知っていたよ。
卿がこんなに馬鹿で、狂っていて、
その泣き顔がこんなに私を喜ばせるということもな。
そう、私は知っていた。だから待っていたよ。
勿論ここ以外で会っても、一度たりとも、卿に言うつもりは無かったがな。

なあ？　ここで会えて良かっただろう？
ふふ、そうだ、笑われるためにだ。私に。私だけにだ。
その醜い泣き顔と、この私の笑い顔とが。ようやくひきかえにな。
好きなだけ見せるがいい。その醜いつらを私にもっとよく見せるがいい。
そうしたら、私も卿のためだけにずっと笑い続けていてやろう。


＜泣き男笑い女＞